仕事とパソコン

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仕事とパソコン 7月号/
「初級シスアド試験」合格のコツがわかる必勝講座

伊藤雅彦

記事  初級シスアドってどんな資格?

 アドミニストレータとは日本語に訳すと管理人という意味ですが、初級システムアドミニストレータ(以下初級シスアド)は、ユーザ部門情報システム管理担当者といい換えられるでしょう。システム部門の人は、とかく難しい言葉を使いたがるので、ユーザーにちゃんと意味が伝わらないことも多くあります。シスアドはそんな時の橋渡し役を務めたり、ユーザーを代表し社内のコンピュータやシステムに対しての提案や簡単な管理を本来の業務と兼任で行なったりします。ですから、プリンタのインクが切れた時にどうしたらいいか、またインターネットでホームページを見るためには? など、身近に起きるコンピュータに関する問題の解決法をわかりやすく説明できる知識が必要になります。
 また、ユーザー側の意見を伝えるために情報システム部門や業者と話をするのに必要な知識も求められます。 さらに、表計算ソフトや、ワープロソフトはもちろん、データベース(情報を整理して扱いやすくするプログラム)といったソフトの使い方まで知らなければなりません。ただし、ソフトを開発するためのプログラミングの知識までは必要なく、あくまでユーザーレベルの知識があればよいのです。
 初級シスアドは経済産業省(旧:通産省)認定の情報処理試験の中のひとつで国家資格です。情報処理試験自体、非常に権威のある試験ですが、初級シスアドは比較的平易な部類に入ります。普段パソコンをちょこちょこ触っていて、その知識が整理されていれば受かる試験なのです。とはいっても勉強期間は必要です。一般には3ヶ月〜6ヶ月計画で学習する人が多いようです。

初級シスアド取得のメリット

 よくある質問のひとつに、「初級シスアドの試験に合格したらどんなメリットがありますか?」というものがあります。わたしはこの質問にこう答えることにしています。「その価値は君が作るものなんじゃないのかな?」と。つまり、初級シスアドに合格したからメリットがあるのではなく、合格するだけの力を仕事に活用してこそ評価も上がり、そこでメリットが生まれるという意味です。
 とはいってもやはり、どんなメリットがあるかは気になるところです。では、実際にどんなメリットが考えられるのでしょうか。 まず、パソコンの知識の整理ができること。これができれば、パソコンを使っていて困ることも少なくなりますし、パソコンを最大限に活用できます。そんなメリットではやる気が出ないという声もあるかもしれないので、もっと現実的な話をすると、資格手当を貰える会社が多いということです。また、転職をする場合に有利です。
 なぜならこの資格は、パソコンや周辺機器の知識に関する客観的な証明になるからです。仕事を任せる際、「自分はパソコンができます」と熱弁する人よりも「初級シスアドの資格を持っています」という人に任せるのは当然です。 それも初級シスアドの知識があればおそらく無茶なことはしないというのと、トラブル時にもちゃんとした対応方法を心得ていると判断されるからなのです。
 初級シスアドのカリキュラムにはコンピュータウィルスの対処方法など、トラブル時の対応の仕方が含まれています。適切なトラブル対応方法ができる・・・ 今の時代は、そんな人材が必要とされています。初級シスアドを取得することで、頼りになる人材という絶好の立場を得られるのです。

初級シスアド試験――ここがポイント

■午前問題の出題ポイント

 初級シスアドの試験は午前問題と午後問題に分かれていて、(詳しくは表参照)一日掛かりの試験です。午前問題(80問)は非常に簡潔で、文章も短く、知っていればすぐに答えられますし、時間的にも余裕があるでしょう。電卓も持ち込める(現在は持ち込み不可!!)ので計算問題も落ち着けば楽勝です。午前、午後ともマークシート形式です。 前半戦最大のポイントは、「業務分析」と「業務改善」という問題です。これには会社の仕事の流れをハッキリ理解することが必要です。「人−もの−お金」という流れを基本に考えましょう。そして、その流れの中に「無理−ムラ−無駄」がないかをチェックするための方法を学習します。
 そのためにまず、クリアしなければならな いのは書類関係の問題(見積書〜請求書までの意味とタイミング)とQC関連、データ分析などの問題です。 QC(QualityControl)というのは品質管理のことですが、そのために14個の統計的な手法(QC7つ道具と新QC7つ道具)を使います。たとえば、進捗管理表(アローダイアグラム)などがそれにあたります。 
 また、DFD(データフローダイアグラム)という情報の流れを示す図解法や、E-R図という実体と関係を図解であらわすもの、そして、さまざまなグラフなど。こういった直接パソコンとは関係のない日常の業務を改善するために必要な知識を問われます。
 その他のポイントとしては、パソコンの本体各部分の名称と意味(CPUなどパソコン内部にあるものも含む)、プリンターなどの周辺機器の働き、そして表計算ソフトの使い方、インターネットのつなぎ方、電子メールの送受信、ホームページの見方や作り方、データベースソフトの使い方(ここでSQLというデータベース操作言語の知識が若干必要になっきますが、それほど配点は大きくありません)、ネットワーク機器についての知識、セキュリティ(ウイルス対策やパスワード管理)などの問題が出題されます。
 ほとんど満遍なく知識を問われますので、山を張るのは危険です。広く浅い知識がないとできないのが午前の問題なのです。

■午後問題の出題ポイント

 午後の問題は大きな設問が7つ、長文読解になります。といっても答えるところは100個前後ですから、じっくり読む時間はないかもしれません。内容ですが、大きく分けると表計算の難しいもの、データベースの設計、業務分析、セキュリティ(頻出!)といったものです。対策としては、過去の問題を何回か読んでみて、感覚をつかむということでしょう。根気さえあれば克服できます。 試験勉強のコツは?
 次に初級シスアドの試験勉強のコツをいくつか以下に解説していきましょう。
 用語を制する者は情報系資格試験を制す! 初級シスアドなどの情報処理試験の大きな特徴は用語の意味がわからないと、全く歯が立たないということです。逆にいえば用語の意味さえちゃんと理解できていると、かなり学習が進んだと考えていいのです。 とくに、最近の試験は用語の意味を問題に例示してくれないので覚える必要があります。ですから、まず参考書を入手したら、最初からわからなくても一通り読んでください。わからなくて当たり前ですので焦りは禁物です。
 そして2回目に赤ペンを片手にわからない単語にとことん下線を引いてみましょう。真っ赤になったとしても、落ち込んではいけません。赤で引いた用語を全部自分で調べていけば、印象が強くなって覚えやすくなります。(詳しくは本誌をご覧ください)
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